滝田ゆうと国立


3月25日まで弥生美術館(東京都文京区)で開催中の『昭和×東京下町セレナーデ 滝田ゆう展』
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/now.html

子供時代を過ごした、戦前の東京向島の私娼街「玉の井」を舞台にした私小説的漫画『寺島町奇譚』シリーズはもちろん、丸刈り頭の福々しい体に着流し・下駄履きという、作風そのままのレトロチックなキャラクターで、後年はタレントとしても活躍していた滝田氏。
1970年に富士見台第三団地に引っ越してから、1990年に亡くなるまでの20年間は国立市民でもありました。

作家・山口瞳氏の小説をマンガ化したり、国立東のギャラリーESOLA(現在は休業中)での絵画展に参加するなど、地元(と、その酒場?)を愛した滝田氏。

特に、晩年のエッセイ漫画『泥鰌庵閑話』は、三角屋根の旧駅舎などが出て来るなど、”昭和の国立”がそのまま詰まっている一作です。

展覧会の図録『滝田ゆう 昭和×東京下町セレナーデ』(平凡社)は書店でも手に入るので、ぜひお手にとってみてください。

http://www.heibonsha.co.jp/book/b325583.html

◉『昭和×東京下町セレナーデ 滝田ゆう展』
~3月25日(日)月曜休館 
午前10時~午後5時 (入館は4時30分まで)
一般900円/大・高生800円/中・小生400円

弥生美術館
東京都文京区弥生2-4-3
 03(3812)0012