日本初のドライブの地で「遠乗会110周年記念式典」を開催


8月1日(水)谷保天満宮にて、日本初のドライブ「遠乗会」から110周年の記念式典が開催されました。

明治41年8月1日に、有栖川宮殿下が甲州街道をダラック号で遠乗り(ドライブ)され、谷保天満宮の梅林で昼食会を開催しました。
これが、ガソリン自動車による、日本ではじめての“ドライブ”です。
当時は自動車そのものが珍しくて、沢山の人が見物に訪れたそうです。


1907年(明治40年)に誕生した日本初のガソリン自動車「タクリー号」。
第1号車のオーナー有栖川宮家を筆頭に、第2号車は井上馨氏、第10号車は福沢諭吉氏(子息駒吉氏)が所有していたそうです。
2012年(平成24年)に再現したレプリカの「タクリー号」は、今ではすっかり国立のまちの人気者です。
谷保天満宮は「学業」はもちろん、「交通安全発祥の地」としても知られるようになり、「タクリー号」の絵馬やキーホルダーも販売されています。


谷保天満宮の境内には、旧車祭を思い出させる旧車・名車も参列。


ステキなクラシックカーもお祝いに集まりました。
35度を超える酷暑の中、オープンカーを実際に運転してこられた平成の紳士のみなさまにも拍手を送りたいですね。


タクリー号のレプリカは実際に街を走ることができます。
その愛らしい姿が話題になり、多数のテレビ番組や新聞、雑誌で紹介されてきました。
展示されているのは、そのごく一部です。


手前みそではありますが…「国立歩記」でのタクリー号の特集号も展示されていました。
2008年10月15日発行「国立歩記 第4号」です。なんと10年前!
詳細はバックナンバー(電子ブック)でご覧ください。


梅林の奥には「有栖川宮威仁親王殿下台臨記念碑」も建立されています。


記念碑の横には、顔出しパネルもありますので、ぜひ記念撮影してみてくださいね。


式典の後は、110年前と同じく、梅林での昼食会が再現されました。
木陰は思いのほか涼しく、心地よいひと時でした。


こちらはパネル展示されていた、実際の昼食会の様子です。
110年前とは思えない優雅さですね。
(写真提供:トヨタ博物館)


昼食会のお弁当は、「藍屋」とコラボした、特製「タクリー号弁当」。
さっぱりとした味付けで、110年前の明治時代に思いを馳せながら、とても美味しくいただきました。

主催者の、Automobile Club Japan会長の是枝正美さん。
タクリー号レプリカの生みの親で、国立のまちにクラッシックカーが大集合する「旧車祭」の仕掛人でもあります。


今年11月11日(日)には、記念イベントを開催します。
日比谷公園~国立を11台で実際に走行後、谷保第三公園で旧車・名車による「110」のクルマ文字を描き、消防署の協力ではしご車が上から記念撮影するそうです。

国立のまちにはクラッシックカーが似合いますよね。
世界の歴代名車・旧車が全国から再び大集合するこの機会をお見逃しなく!

日本初のガソリン自動車遠乗会110周年記念
国立HISTORICA G.P.2018
開催日 2018年11月11日(日)
時間 10:30~14:00 展示後、市内近乗会~散会
展示会場 谷保第三グラウンド(国立市富士見台)
主催 国立HISTORICA G.P.2018実行委員会
共催 オートモービルクラブジャパン
後援 国立市・国立市観光まちづくり協会 他